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うつ患者の私がまとめる神経伝達物質、ホルモン、治療薬、サプリ

私はおととしの 10 月に中等度のうつ状態と診断され、治療を続けています。 うつはもちろん症状がとてつもなくつらいのですが、治療に用いる薬は副作用や依存性が強いものが多く、ただしく付き合うのが難しいです。 幸い私はかなり快方に向かっているので、何かの参考になればと思い飲んだ薬や体験した副作用、効果をまとめていきます。 最近は減薬に伴って(自己責任で)サプリも飲み始めたので、それについてもまとめてみます。 サプリについては、病気じゃないけどなんか元気ないな〜とかそういう感じの人にも参考になるかなと思います。

うつに関係する物質

うつの投薬治療は、関係する神経伝達物質やホルモンに働きかけるものが多いです。 これらの物質の濃度を適切にコントロールすることで治療していきます。 まずは基礎知識として、うつに関わりの深いものについてまとめていきます。

ドーパミン

ドーパミンは神経伝達物質のひとつで、喜びや快楽、意欲、学習などに深く関係しています。 ドーパミンの不足が暗い気分になる、やる気が出ない、集中力がない、などの症状に関係していると考えられます。

セロトニン

感情や生理機能の安定に深く関係しています。ドーパミンやノルアドレナリンなどの感情的な情報をコントロールし、精神を安定させます。 また、メラトニンのもとになります。 うつの治療はセロトニンへのアプローチが鍵になります。

ノルアドレナリン

注意や衝動、闘争、恐怖、興奮などに深くかかわります。交感神経を活性化し、体を活動的にする役割があります。 憂鬱な気分への対処について鍵になります。

メラトニン

体内時計や睡眠に関係します。うつや投薬の副作用による不眠が現れた場合は、メラトニンへのアプローチが重要です。

処方されたことのある治療薬

スルピリド(ドグマチール)

病院で最初に処方された薬です。 ドーパミンにはたらきかけることで、意欲や気分の改善をします。 もともとは胃潰瘍の治療薬として開発されたものなので、安全性は高いです。 また、比較的すぐに効果が出ます。

効果としては、特に意欲の部分が改善されたように感じます。

副作用としては、食物が胃にとどまる時間を減らす作用があるためものすごくお腹がすくことと、高プロラクチン血症を誘発するのでおっぱいが大きくなりました。また、高プロラクチン血症によって性欲が低下しました。

イフェクサー

SNRI といって、セロトニンやノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで脳内での濃度を上げる薬です。 比較的新しく、良い薬のようですが、私の場合は低用量でも副作用が強く、服用を継続できませんでした。 副作用としては昼夜を問わない激しい吐き気と食欲の著しい低下がありました。吐き気が強すぎて夜も眠れませんでした。 SNRI はこのような副作用が出ることが多いですが、体にあっている場合は服用を継続することで慣れるようです。 服用期間が短いため、効果についてはわかりませんでした。

サインバルタ

イフェクサーと同じ SNRI です。他の病気の疼痛の治療にも使われるようです。 これも食欲低下の副作用がありましたが、体が慣れると高用量でも問題なくなりました。 サインバルタの服用を始めてから、だんだんと気分が安定する日が増えていったように感じます。 ノルアドレナリンへの作用が強いので、活発にはなるのですが、その反面夜は眠りにくくなりました。 不眠の症状は、短期的には睡眠薬による対症療法、根本的にはサインバルタを減らすまたはやめることで改善できるようです。

服薬してから血中濃度が安定するまでに時間がかかるので、効果が出るまでに数日かかります。 また、飲み忘れても血中濃度はゆっくりと低下するため、 1 回飲めなかった程度で著しく病態が悪化することはありません。 ただ、血中濃度がそれほど変化しないにも関わらず、「飲み忘れてしまった・薬を減らした」という意識を強く持つことによって、急に悪い症状が出ることがあるので、減薬や飲み忘れの際はあまり深く考えないことも大切です。

依存性がある薬のため、突然の服用中止は非常に危険です。 薬を増やしたり減らしたりする場合はゆっくりと細かい段階を踏みながら、専門医が状態を見ながら慎重に判断すべきであり、勝手に量を変えるのも危険です。

ロゼレム

サインバルタによる不眠の治療のために処方されました。 メラトニンに作用して睡眠の改善を促します。効果はソフトですが、かなり安全な薬です。私の場合は効果がありませんでした。

ベルソムラ

ロゼレムの次に処方された薬です。これも安全な薬ですが、効果はソフトです。効きませんでした。

フルニトラゼパム

いわゆるベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。 ベンゾジアゼピン系睡眠薬の中でもかなり強力な薬で、一瞬で眠れます。 効果が非常に強力で使い心地がよいため、超短期的に、あるいは頓服的に、どうしても眠れなくて睡眠不足で困っているときのみ使用すべきです。 漫然と使用するとやめられなくなるリスクが非常に高いです。 私は生活習慣の改善やサインバルタの減薬と合わせて、低用量を週に 2 〜 3 回頓服的に使用し、現在は服用をやめました。

レイプドラッグとして有名でアルコールとの併用が非常に危険な薬のため、取扱には注意が必要です。 海外では所持自体が罪になることもあるようです。 外見は白い錠剤ですが、内部は濃い青の着色がされていて、飲み物に混入した場合に気づきやすいように工夫されています。

一番小さい錠剤は 1mg ですが、強すぎる場合は半分に割って飲みます。 割るときは、中央に線が入っているので、スプーンの裏の中央に当てて、両端を親指で押すようにすると簡単に割れます。 割ると中身が真っ青でびっくりしますが、上述のとおりそれが正常です。

サプリ

摂取したサプリも紹介します。私は自己責任でやっていますが、うつの治療中は治療の妨げになったり、副作用が出現することもあるため、医師に相談することが望ましいです。

GABA チョコレート

睡眠の改善をうたっていますが、そもそも GABA は経口摂取をしたところで血液脳関門を通過できないため、プラシーボ以上の効果はないようです。 通常のチョコレートと同様に、チョコレートとしての精神への効能はあると思います。

トリプトファン

海外ではうつの治療に使用されることもあるようです。 セロトニンやメラトニンの前駆体として重要ですが、食事からは少量しか摂取できないようです。 飲み始めてから減薬もあまり苦ではなくなり、睡眠も改善されてきたように感じます。 高用量の SSRI や SNRI を使用している場合、セロトニン再取り込み阻害作用との相乗効果でセロトニン濃度が上がりすぎ、セロトニン症候群になる可能性があるようなので注意しましょう。

肝臓エキス + オルニチン

これは神経伝達物質やホルモンへの影響はあまりないと思いますが、うつの治療薬は肝臓への負担が大きいために服用しています。 飲み始めてからまだ血液検査をしていないのですが、目覚めがすっきりし、だるさもなくなったような感じがあります。

亜鉛&マカ

性欲の低下や活力に効果がありました。 女性の場合はどうなのかわからないです。

チロシン

ドーパミンやノルアドレナリンの産生にかかわります。 飲み始めて日が浅いですが、同時にドグマチールの服用も減らしており、減薬の影響を抑えられているように思います。 ドグマチールのせいでお腹が空きやすくかなり太ったので、チロシンを摂取することでドグマチールを辞められたらいいなと思っています。

さいごに

うつの治療は薬だけに依存せず、習慣や食生活、環境の改善、十分な休息(休息については、最初は過剰と思えるぐらいが良いと思います)、考え方や人生観の見直しを並行しておこなうことでうまく行きやすいと思います。 薬の服用は怖いですが、無理に減薬すると結局悪化して全体でみるとかえって長い治療期間がかかったり、病状がさらに悪くなることもあるので、医師とこまめに相談しましょう。 また、医師との相性もかなり重要なため、信頼できる医師を探すことも重要です(ゆうメンタルクリニック 上野院の石黒先生はすごく私にとっては良かったです。金曜日しかいらっしゃらないので予約は取りにくいと思いますが)。 思いつめ過ぎず、一度休職・休学や時短勤務等をして、思い切って休息や遊びに振り切ることも非常に大切です。